「ラビ、ラビ、」
アレンはラビをすがりつくように抱きしめた。ラビもアレンを受け入れ、その頭 を撫でてやった。
「アレン、俺はずっと一緒にはいられない。」
「何故です?幽霊になったならずっと一緒にいれるでしょう?」
「俺にはやらなきゃならない事があるんさ。その為にアレンから離れなければな らない。」
「そんな…」
ラビはアレンを離しその左手に触れた。左手はどんどん変化していく。それは相 当の痛みを伴ったが、アレンは我慢した。
「だから、これはおまじない。」
ラビは手を離す。アレンの左手は赤く染まっていた。手の甲には十字架の模様が 付いている。
「それはアレンを守ってくれる。だから安心するさ。」
ラビは笑った。アレンも少しだけ笑った。
「今日はここまで。また今度さ。」
ラビはアレンの手をすり抜け、消えてしまった。
「…ラビ…」
アレンは愛おしそうに左手を触った。そして、そのまま泣いた。








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