「嗚呼なんて事だ!君はまだ死ぬべきではないのに!」
合わせガラスの向こう、血しぶきがガラスを赤く染めていた。
「半…兵衛…」
観月は虫の息で半兵衛に言う。
「僕は…死ぬ……君も……」
手がガラスに触れる。真っ赤に染まった手は、指紋を残してずるずると落ちた。
「クスクス…来世は死んじゃったよ?」
観月の後ろにはパンダが居た。手には血に濡れた金槌を持っている。半兵衛は形
相を変えガラスを叩いた。
「なんて事を!!僕はまだ死んでいないのに!!」
半兵衛は咳こんだ。口を覆った手を見ると、赤い血が目に入った。
「おのれ…よくも…!!」
「あはは!君も死ぬんだね!!」
半兵衛は咳こみ続ける。観月はぴくりとも動かなかった。
やがて半兵衛も崩れ落ちる。それを見たパンダは大笑いした。
「くそ…くそ…!!」
後悔してももう遅い。意識が朦朧とし始めた。
「さようなら、白い人。」
パンダの言葉と笑い声が聞こえる。
やがて半兵衛は意識を失った。