ある灰色の世界に片翼の緑の鳥が居ました。
鳥は自分が着ている「アオゾラ」のシャツを見て、いつか「アオゾラ」に行く事
を夢見ていました。
しかし彼の目の前に赤の魔女が現れました。
緑色が大嫌いな赤の魔女は片翼の緑の鳥を殺し、真っ赤に染めました。
しばらくして、真っ赤に染まった緑の鳥の前に緑の魔女が現れました。
「青空を見たいんでしょ?」
緑の魔女は真っ赤に染まった鳥に魔法を掛けました。
みるみるうちに鳥は緑色になり、肌や爪さえも緑色になりました。
片翼の緑の鳥は生き返りました。
しかしただで生き返させた訳ではありません。
片翼の緑の鳥は左腕を失いました。
「これで貴方は青空へ行けるわ」
緑の魔女は杖である場所を指しました。
其れは原子の森でした。
鳥は原子の森に入りました。そして、初めて「アオゾラ」を見ました。
「綺麗…」
片翼の緑の鳥は身体中がざわめくのを感じました。
鳥は「葉緑素」をその肌に持ったのです。
「葉緑素」のおかげで生き返った片翼の緑の鳥は原子の森の中で、「アオゾラ」
の下で幸せに暮らしました。
「ねぇ、このお話通りなら、この森の中に片翼の緑の鳥がいるの?」
「そうかも知れないですね。でも、もう死んでるかも」
「会ってみたいなぁ、その鳥さん」
「会ってどうするんですか?」
「聞いてみたいんだ!」
本当に幸せなのか
と。